偏愛文章群-3
OVA『青の6号』についての気ままな雑感を書き連ねています。その3。
番号が飛んでいるのは削除した部分です。
多少ネタバレを含みますので、自己責任でお読みください。
OVA『青の6号』についての気ままな雑感を書き連ねています。その3。
番号が飛んでいるのは削除した部分です。
多少ネタバレを含みますので、自己責任でお読みください。
今ひとつわからない箇所があります。赤ハゲに命を救われ、ミューティオと共に6号のもとへと向かう時。
赤ハゲが6号の攻撃にさらされ、速水は海へと投げ出されて紀之に救出されます。その後ミューティオがいないことに気づき「おーい!」って叫ぶんですけども。
それは一体何のため? 呼んでミューティオが来たらどうするつもりだったの? 6号に連れてくつもりだったの? なぜミューティオが海に入ることを止めたの? ミューティオはベルグの、仲間のもとにはもう帰れないだろうから、一緒に来いって言おうとしたの?
……よくわかんないです。速水は一体何を考えてたのかなあ……?
page top偏愛文章群-2の15で、速水のライターについて「あんなライターないかなあ。あるわきゃないけど。」って書きましたが、なんと実在したんです! もうほとんどそっくり! 画像をコレクションの方に載せてあるので見ていただけたらと思います。
これは多分、この実在のライターをもとに速水のライターは描き起こされたんじゃないかなと思うのですが…どうなんでしょう。オイルを入れて実際に火をつけることはしていないので、使い勝手はよくわかりませんが、どうやら火をつけるにもコツがいるようです。た、確かに難しそう……。
それに、常に首から下げておくのってうっとおしい! 速水はチェーンスモーカーほどではなく、ヘビースモーカー程度だと私は思ってるんですが、首から下げる必要があるのかと(笑)。いやそういう設定なのでそんなこと言っても仕方ないんですけども。
ゾーンダイクについて考えてみました。
ゾーンダイクは、民族紛争の内乱で家族を失っています。多分、彼が心の底から愛し、いつくしんできたその存在が失われたということは、彼にとって受け入れがたい事実だったのでしょう。「私の世界は壊れたのだ」と、ゾーンダイク本人は言っています。それほどまでの深い悲しみと痛み、つらさ、絶望……。ありとあらゆる負の感情がゾーンダイクを襲い、彼を奪ったのではないでしょうか。
ゾーンダイクはキメラを生み出した。それは、新しい家族を欲したから……。人類という形ではなく、違う種の、新しい家族を……。
私には、ゾーンダイクを憎み切ることはできませんでした。甘いと言われればそれまでですが。しかし、彼のしたことは許されるべきではないと思いつつも、彼もただの、悲しみの淵に沈む1人の人間でしかないのではと思うのです。
page topゾーンダイクに銃を向けた時、速水は激しく迷っていました。
ゾーンダイクを撃つべきか否か逡巡し、激しく迷う中で、それでも速水はゾーンダイクを撃った。それはもしかすると、ゾーンダイクの目の中に、救いを求める光を見たからかもしれません。そこにいるのは自分と相手だけ。人類がどうとか、罪がどうとかいうところを超えて、個対個の、共鳴とでもいえるようなもの……。速水はそれを感じとったから、撃ったのか……。
以前に私は、偏愛文章群-2の19で「ゾーンダイクを殺した速水を、あさはかだと思う」なんてすごいことを書いてましたが、そんなこと言える立場ではありませんでした。これは速水とゾーンダイクの問題であって(それもすごい解釈だけど)、他人が口をさしはさむべきことではないんじゃないか、と。
やはり速水がゾーンダイクを撃ったのは、仕方のないことだったのかもしれないなと……今では思っています。
page top速水のライターについてですが。
「PIGEON WHARF」のハトバ様から情報をいただきました、ありがとうございます!
あの独特のフォルムのライターは、オーストリアのイムコ社製・イーファをモデルにして描かれているらしいとのことです。1910年代に作られ始めたイーファは、第一次世界大戦中、兵士のために製造され、のちに帰還した兵士らによって世に広まったともいわれているとか。ライフルの薬莢を利用して作られていた(当時)なんて、非常に無骨かつそそられるアイテムではありませんか!
イムコ社って聞いたことなかったんですが、安価でデザインのよいライターを今でも作り続けています。が、多少出来具合いにばらつきがあるので、素人にはおすすめできないとのこと(このへんがどうも、マイナーに甘んじている理由らしい)。
でも、100円ライターを使うよりもイムコ社のオイルライターを持っていたほうが、格段に男として株が上がると思うんですけどね。その場合、火がつかなくてもイライラしないこと(笑)。
水恐怖症なのに速水が海から離れなかったのは、恐怖を克服したいという気持ちがあったのと、勝馬を失った場所だという理由から、なのかもな……。
離れられない、というよりも、離れてはいけないという、自分への警めがあったのかも。……すべては推測でしかありませんが。
6号をかばってなるしおが沈んだ時、速水は「あの自衛艦、助けられたんじゃないのか」と伊賀さんに言いますよね。初めて見た時、けっこう意外でした。「なんでそんな事言ってんの?」って。速水って冷血人間だと思ってたので(笑)。
速水は、なるしおを勝馬とだぶらせていたんじゃないでしょうか。伊賀さんが、なるしおを見殺しにしたような気がした、だから言わずにはいられなかった。そこに、勝馬を見殺しにした自分の姿を見たから。
…あまりにもうがった解釈のような気がしないでもないですけどね。
最初のうちは気付かなかったんですが、何度もOVAを見直しているうちにひとつ、また疑問が出てきました。
ミューティオは水陸両生生物だそうですね。つまり、水(海)の中でも陸の上でも生きてゆける生物だということです。それは、3話でのミューティオの行動を見ていてもわかります。ブルードームの破片の上をぺたぺたっと這ってきたり、歌を歌ったりしていましたから。
では、1話の、ウミグモから排出されたミューティオは何に苦しんでいたんでしょうか? 私は、「酸素が足りない!」と喘いでいたのかと思っていたんですけど、水陸両生ならそんなはずはないし、別にどこかケガをしている様子もなかったし、それなら一体何がそんなに苦しいのかと。速水に攻撃されて、やっぱりどこかケガでもしていたんでしょうか。疑問だ…。
page top偏愛文章群-3の28(すぐ上の文章↑)の私の疑問に、ゆたぽんさんが1つの回答を提示してくださいました。ありがとうございました! ゆたぽんさんの許可を得てここに転載しますが、これはあくまで1つの可能性としての答えだということをお断りしておきます。
『ずばり「酸欠」です。
あの時点でミューティオは何に包まれていたでしょう?
粘液状、あるいはゼリー状の液体に包まれて居りました。おそらくはショックからパイロットたるミューティオを守るための緩衝液でしょう。
比重が体と同じ液体の中に浸っておりますと外界からの加速度をキャンセルできます。
卵の中の白身に浮かんだ黄身をご想像ください。そしてこの緩衝液は水生生物たるミューティオに酸素を与える役割を果たしていると考えられます。
ウミグモから放り出されて酸素供給システムが失われた結果、粘液の表面から空気中の酸素を取り込まなければなりません。
そしてその為に使えるのは空気に触れている表面だけ。おそらく1坪にも程遠い表面積か有りません。
人間の肺の表面積は70平方メートルも有ります。空気中の酸素を呼吸して吸収するためにはこれほどの表面積が必要なのです。
しかるにミューティオに与えられているのは、その5%有るか無いかです。
その結果、ミューティオは自分を守り酸素を与えてくれるはずの緩衝液の中で酸欠となり、あわや殺されるところだったのです。
それを見て取った速水は新鮮な(酸素の溶けている)海水にミューティオを浸すことによって酸素を与え助けたのでした。』
速水と紀之の関係についてですが。
紀之は最終的には、多分半分以上の確率で速水を好きになっていると思います。6号の乗員として、グランパスのパートナーとして、徐々に親しくなっていく過程で、女として速水を好きになるのは当然のことかもしれません。紀之自身は、そんな感情に気づいてないかあるいは気づきたくないって感じがしますけど。
一方の速水ですが。これはあくまで私の感じ方なんですが、速水は紀之には恋愛感情を持っていないのではないかと思います。私が強く感じるのは、一緒に戦ってきた仲間、あるいは戦友のような絆を、速水は紀之に感じているのではということです。
それは、男とか女とかいう枠組みを超えたもの…。要するに友情、ということでしょうか。友情なんていう言葉ではちょっと表現しきれませんが。
速水と紀之の本質的な関係は、2話のドライドック管制室でのかけあいで表されてる気がします。「(タバコ)吸って、いいか」「だめ!」
このシーン好きです。って全然まとまってないな。